フランスのマクロン大統領は29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した結果、ウクライナ南東部マリウポリから人々を避難させる人道支援活動計画について、現地の安全状況から厳しいとの考えを示しました。
フランスのマクロン大統領は、ロシアから激しい攻撃を受けているウクライナ南東部マリウポリから市民を避難させる人道支援活動をトルコやギリシャと計画していることを明らかにしていました。
ところが、フランス大統領府によりますと、マクロン氏が29日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した結果、「人道支援を行うには、団体の往来を可能とする安全確保が必要だが、現段階では条件はそろっていない」などとして、実施は厳しいとする判断をしたということです。
マリウポリの市長は28日、市内の死者が5000人近くに達し、およそ17万人が市内にとどまっていると明らかにしています。